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2019年2月4日月曜日

“サーファーの死生学” 絶命から帰った彼の命のほどきかた @ 国府の浜

 
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フリーサーフィンを楽しんでいた2018年の夏、久しぶりに再会した彼は特別な高齢者サーファーで、常に赤のウエットスーツを着ている。
全身赤のウエットスーツには理由がある。

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サーファー達はよくニックネームで呼び合う。みんな彼を「森やん」と呼ぶ。 昔から同じポイントでサーフィンをしているが、心臓にペースメーカーを埋め込み、波乗りを続けているとしか周りに知られていない。しばらく彼に会っていなかった私は、正直ずっとサーフィンを続けていた事を知り衝撃を受けた。そして私は彼に引き寄せられる様に連絡を取りたくなった。
なんでもない坂道だが、100Mを全力疾走した様な心拍数と息切れになると言う。
志摩市甲賀町にあるコカ・ブルーに行く。このカフェレストランに彼はやってくるのだ。お店のマスターに連絡先を訪ねると「森やんだね、彼の命もだいぶ短くなったよ」と呟いた。私は「彼が気になるんですよ」と話し、連絡先を受け取り早速電話をした。すると細い声で「あぁ、井村くんだね!了解だ。この連休海に行くから」と返事をもらい撮影する事になった。
海に降りるための最後の難所、この防波堤で体力のほとんどを使ってしまうんですよ。だから時々若い人たちが助けてくれるんですと話す。

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